在宅ワークが長期化したことで、ちょっと使えるmacやLinuxが手元にないのがしんどくなってきた。
社内ネットワーク上には、一応、検証機としてmacやLinuxがある。
ただ、都度VPNで会社のネットワークに接続し、tera termでアクセスして使用するというを何回もやると、意外に面倒。
本日少しまとまった時間が取れたので、Windows Subsystem For Linuxをインストールし、いちいちVPNで社内ネットワークにつながなくても使えるLinuxの環境を構築してみた。
このときの備忘録を残しておく。使用しているOSはWindows 10 Pro バージョン 1909 (ビルド: 18363.1139)。
- 1. WSL2を使える設定にしておく
- 2. WSLをWindows Storeから落としてユーザ登録する
- 3. Updateできない。
- 4. McAfee Endpoint Securityのファイアウォール
- 5. GUIの導入
- 6. 接続確認
1. WSL2を使える設定にしておく
何よりもまずWSLを使える状況にしないといけない。
Windows の機能の有効化または無効化から以下の2つを有効にしてマシンを再起動する。
次に公式ページのdownload the latest WSL2 Linux kernel からwsl_update_x64.msiをダウンロード、インストール。
これでWSL2を使う環境は手に入った。Powershellを起動して、WSLのデフォルト設定をVersion2にする。
wsl --set-default-version 2
2. WSLをWindows Storeから落としてユーザ登録する
Windows Storeの中に「Ubuntu 20.04 LTS」があったのでこれを入手。 問題なくインストールできたので、これを起動する。 (初回起動時にユーザ名とパスワードの設定が必要)
3. Updateできない。
Linuxの基本として、まずはアップデート。 と思ったらできない。。
このあたりの記事を確認してみる。
sudo vi /etc/wsl.conf sudo rm /etc/resolv.conf sudo sh -c "echo 'nameserver 8.8.8.8' > /etc/resolv.conf"
やはりアップデートができず、host google.com
とかも通らないので、どうも違う感じ。
4. McAfee Endpoint Securityのファイアウォール
その後も調べていると、カペルスキが80番ポートを監視していてUpdateできないという記事を発見した。
現在私が使用しているのはMcAfee Endpoint Securityだが、このファイアウォールでも同じことしている? まさかと思いファイアウォールを無効にすると、Updateが通った。 McAfeeのせいか。。
5. GUIの導入
職業柄、グラフィックが見えないとどうにもならないので、この辺りの記事を参考にGUIを導入。
sudo apt update && sudo apt -y upgrade sudo apt -y install xfce4 sudo apt-get install xrdp sudo cp /etc/xrdp/xrdp.ini /etc/xrdp/xrdp.ini.bak sudo sed -i 's/3389/3390/g' /etc/xrdp/xrdp.ini sudo sed -i 's/max_bpp=32/#max_bpp=32\nmax_bpp=128/g' /etc/xrdp/xrdp.ini sudo sed -i 's/xserverbpp=24/#xserverbpp=24\nxserverbpp=128/g' /etc/xrdp/xrdp.ini echo xfce4-session > ~/.xsession sudo vim /etc/xrdp/startwm.sh # ----------------------- # comment out # test -x /etc/X11/Xsession && exec /etc/X11/Xsession # comment out # exec /bin/sh /etc/X11/Xsession # # xfce # startxfce4 # ---------------------- sudo /etc/init.d/xrdp start
6. 接続確認
Windowsデフォルトのリモートデスクトップを使用して接続してみる。問題なく接続できた。
ひとまずローカルにLinuxの環境が構築できたので、ちょっとした検証であればVPNつながなくても調べることができそう。 McAfeeのファイアウォール設定を戻して、構築作業は無事完了。